子供を持たない人生を選んだ私の本音

夫婦の暮らし

私は子供を持たない人生を選びました。

この話をすると、
「子供が嫌いなの?」
と聞かれることがあります。

でも、そうではありません。

むしろ私は昔から子供が大好きでした。

それでも、
「自分が産んで育てたい」
という気持ちにはなれませんでした。

今日はそんな私の本音を書いてみようと思います。

子供が嫌いだったわけではない

私は小学6年生の時に両親が離婚し、母子家庭で育ちました。

母は昔から子供が大好きな人でした。
その影響もあってか、小さい頃は幼稚園の先生になるのが夢でした。
今でも子供は大好きです。
友達の子供となると、なおさらです。

無邪気な笑顔を見ているだけで自然と顔がほころびますし、
小さな手で一生懸命話をしてくれる姿を見ると、
守ってあげたいという気持ちになります。

でも、それはあくまで「友達の子供」です。
自分の子供となると、話は別でした。

どれだけ考えても、
「自分が産んで育てたい」
という気持ちにはつながりませんでした。

正直なところ、
私は自分が産んだ子供を心から愛せる自信がありませんでした。

よく、
「子供ができたら変わるよ」
「自分の子供は本当にかわいいよ」
という言葉を耳にします。

もちろん、その言葉を否定するつもりはありません。

実際にそう感じている親御さんはたくさんいると思います。

でも私には、その言葉が少し怖く感じられました。

なぜなら、その言葉の裏には
「産んでみないとわからない」
という意味も含まれているように思えたからです。

私にとって、それは賭け事のように感じました。

愛せるかもしれない。
でも愛せないかもしれない。
そんな不確かな状態で、
ひとつの命を背負う覚悟は持てませんでした。

考えすぎだと言われたこともあります。

でも、命を授かることに対して、

考えすぎるということはないと思っています。

子供の人生に責任を持つこと。
その重みを考えれば考えるほど、
私には怖かったのです。

決して愛情がないわけではありません。
人を愛する気持ちも知っています。
愛される喜びも知っています。
誰かのために何かをしてあげたいと思うこともあります。

それでも、

自分の子供を持つ未来だけは想像できませんでした。

周囲との違いに戸惑った

20代後半から30代になると、
友達からの結婚報告が増えていきました。

そして、
妊娠、出産、子育て。
みんな自然と母親になっていきました。

私はそんな友達を見ながら、
心の底から尊敬していました。

なんて強い人たちなんだろう。
そう思っていました。

そして同時に、とても羨ましくもありました。

ただ、その頃の私は、
何が羨ましいのか自分でもよく分かっていませんでした。

子供が欲しいわけではない。
でも羨ましい。
その気持ちがうまく説明できなかったのです。

また、
「子供を持たない」
という考え方そのものが、
どこか否定されているようにも感じていました。

当時はまだ、
結婚したら子供を持つのが当たり前。
そんな空気が今よりも強かったように思います。

だから余計に、
自分だけが違う場所に立っているような気持ちになることもありました。

でも今なら分かります。
私が羨ましかったのは、
子供ではありませんでした。

幸せそうな家族の姿です。

温かい場所。
安心して帰れる場所。

それが欲しかったのだと思います。

本当に欲しかったもの

振り返ってみると、
私が本当に欲しかったのは子供ではありませんでした。

心の底から安心できる居場所でした。

小さい頃から私にとって「家」は、

帰りたい場所ではありませんでした。
帰るしかなかった場所です。

父の顔色をうかがい、
家族の空気を読み、
常に緊張して過ごしていました。

安心して帰れる場所ではありませんでした。

だから大人になってからも、
ずっと居場所を探していたのだと思います。

仕事で嫌なことがあった日。
人間関係で傷ついた日。
思うようにいかなくて落ち込んだ日。

そんな日に、
「おかえり」
と言ってくれる人がいる。

一緒にご飯を食べる人がいる。
たわいもない話ができる。
少し愚痴をこぼせる。

そんな場所が欲しかったのです。

それは母親でもなく、
友達でもありませんでした。

人生を共に歩むパートナーでした。

私のすべてを理解することはできなくても、
理解しようとしてくれる人。

良いところも悪いところも含めて、
受け入れようとしてくれる人。

そんな人がいる家。

私が本当に欲しかったのは、

そんな帰る場所だったのだと思います。

今でも100%迷いがないわけじゃない

もちろん、

「子供を持たない」
という選択に100%迷いがないわけではありません。

もし違う人生を歩んでいたら。
もし子供がいたら。
私はどんな母親になっていただろう。
母に孫の顔を見せてあげたかったな。

そんなことを考える日もあります。

でも、それは後悔とは少し違います。

きっと人生には、
いくつもの選択肢があったと思います。

その中で私は、
「子供を持たない人生」
を選びました。

何もかも手に入れることはできません。

だからこそ、
その時の自分にとって、
夫にとって、
一番納得できる選択をしたと思っています。

女性には、
良くも悪くも出産のタイムリミットがあります。

40歳が近づいた頃、
私はその現実と向き合いました。

でも不思議なことに、
私はそのことを前向きに受け止めていました。

選択肢が狭まったことで、
かえって自分の気持ちがはっきりしたからです。

20代の頃に同じ決断をしていたら、
周りに理解してもらえず、傷ついていたかもしれません。

でも40歳になった私は違いました。

人は人。
私は私。

そう思えるようになっていました。

そしてようやく、
自分らしい生き方を選べるようになったのです。

今の幸せ

夫との暮らしは、とても平凡です。

毎晩一緒にご飯を食べて、
週末には一週間分の食料を買いに出かけます。
たまには少し遠くまでドライブをしたり、
月に一度くらい外食を楽しんだり。

毎日の会話も、
特別なものではありません。

時には意見がぶつかることもあります。
小さな喧嘩だってあります。

正直、
「あぁ、一人になりたいな」
と思う日だってあります。

でも、それでも思うのです。

私の帰る場所はここなんだと。

贅沢な暮らしではありません。
広い家に住んでいるわけでもありません。
旅行も頻繁には行けません。
レストランで優雅に食事をする機会もほとんどありません。

欲を言えばキリがない。

もっと大きな家に住みたい。
もっと自由に旅行したい。

そう思うこともあります。

でもそんな時は、
自分に言い聞かせます。

「安心して帰れる場所があることに、もっと感謝しなさい」

と。

子供を持たない人生を選んだ私ですが、
今はこの暮らしを幸せだと思っています。

何かを諦めた人生ではありません。
私なりに考えて、
悩んで、
選び取った人生です。

だから今日も、
夫と二人で節約ご飯を囲みながら、
いつも通りの夜を過ごします。

そして私は、
そんな何気ない毎日を大切にしていきたいと思っています。

プロフィール
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はじめまして。41歳のumeco(女)です。

40歳で結婚し、10歳年上の夫と二人で暮らしています。

子どもの頃の私は、結婚するとは思っていませんでした。

家庭に良い思い出が少なく、「家族を作る」ということに前向きになれなかったからです。
ましてや子どもを育てるなんて、自分には無理だと思っていました。

そんな私が40歳で結婚し、今は夫と二人、ささやかな毎日を送っています。

贅沢な暮らしではありません。
老後の不安もありますし、親のことも気がかりです。

それでも、
「今日もふたりでご飯を食べられてよかったな」
そう思える日々があります。

このブログでは、子なし夫婦の日常や家計のこと、夫婦のこと、将来への思いなどを等身大で綴っています。

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