結婚して初めて知った、夫の優しさ

夫婦の暮らし

結婚する前から、夫は優しい人だと思っていました。

でも、本当の優しさって、一緒に暮らしてみないと分からないものなんですね。

派手なサプライズがあるわけでもありません。
記念日に高価なプレゼントをくれるわけでもありません。

でも私は結婚してから何度も、
「あぁ、この人は優しい人なんだな」
と思う瞬間がありました。

それは、

私のことだけではなく、
私の母のこと。
病気と闘う自分の母のこと。
そして、時には私自身が抱えるどうしようもない気持ちまで、
否定せず、受け止めてくれる優しさでした。

今日は、結婚して初めて知った夫の優しさについて書いてみようと思います。

大人になってはじめてのお小遣い

結婚してしばらく経った頃。

ある日、夫が私に封筒を差し出しました。

「少ないけど」

そう言って渡してくれたのは、お小遣いでした。

私は共働きです。
自分の収入もあります。

だから、
「そんなのいらないよ」
と断りました。

夫だって収入が特別多いわけではありません。
むしろ毎月やりくりしながら生活しています。

だから申し訳ない気持ちもありました。

でも夫は、
「いつも頑張ってくれてるから」
「ありがとう」
そう言ってくれました。

私は、その気持ちを受け取ることにしました。

何に使おうか悩みました。

洋服にしようかな。
化粧品にしようかな。
でも最終的に選んだのは、夫婦ふたりで使う食器でした。

二人で陶器市に行ったり、
ネットで探したり。

「このお皿かわいいね」
「このカレー皿いいね」

そんな話をしながら少しずつ揃えていきました。

夫がくれたお小遣いは、
ただの「お金」じゃなくて、
私たち夫婦の食卓を少し豊かにしてくれる、
優しい贈り物だったように思います。

「今日は家事お休みの日にしよう」

私たちは月に一度くらい、外食に出かけます。

豪華なお店ではありません。
近所のお店だったり、
気になっていた定食屋さんだったり。

でも、その外食には夫の優しさが詰まっています。

夫はよく、
「今日は家事お休みの日にしよう」
と言ってくれます。

私は料理が好きです。
家事を任されることも苦ではありません。

むしろ自分から、
「家事は私に任せて」
と言ったくらいです。

だから普段、家事が大変だと不満を言うこともありません。

でも夫は、
それでも毎日続けることの大変さを分かってくれているのだと思います。

外食の日は、

献立を考えなくていい。
買い物もしなくていい。
料理もしなくていい。
後片付けもしなくていい。

たった一食かもしれません。
でもその一食が、思っている以上に気持ちを軽くしてくれます。

外食は、

ただご飯を食べに行く時間じゃなくて、
「いつもありがとう」
を、行動で伝えてくれる時間なんだと思っています。

自分の望みよりも、私の母への気遣い

車を買い替えることになった時のことです。

私はてっきり、

デザインとか、
燃費とか、
乗り心地とか、

そういう話になると思っていました。

でも夫が最初に言ったのは、
「この車なら、お義母さんも乗りやすいんじゃない?」
でした。

「手押し車もそのまま積めそうだし」
私はびっくりしました。

だって車は高い買い物です。
お金を出すのは夫。

本当なら、
自分の好きな車を選びたかったと思います。

それなのに、

夫が真っ先に考えたのは、
手足が不自由になった私の母のことでした。

私の母は、どこに行くにも体を支える手押し車が手放せません。
そんな母の事を第一に考えてくれていました。

私は嬉しくて、
すぐ母に報告しました。

母も、とても喜んでいました。
「優しい旦那さんでよかったね」と。

夫にとって、この車の選択は特別なことではなかったのでしょう。
でも私にとっては忘れられない出来事です。

結婚とは、夫婦だけの関係ではなく、
お互いの家族も大切にすることなんだなと改めて感じた瞬間でした。

連休前は、リサーチに余念がない夫

連休が近づくと、
夫は急に忙しくなります。

「ここ良さそう!」
「ここなら〇〇食べられるよ!」
「この道の駅、人気らしい!」

そんなLINEが、何件も送られてきます。

私はどちらかというと、

「どこでもいいよ〜」
タイプ。

だから、
色々調べて提案してくれるのが嬉しいんです。

しかも、
かなり遠い場所を提案してくることがあります。

私が、
「え、遠くない?大丈夫?」
と聞くと、

「全然!」
と即答。

きっと、
せっかくの休みだから、
私をどこかに連れて行って喜ばせてあげたい。

そんな気持ちなんだと思います。

マメなタイプには見えない夫ですが、
こういうところを見ると、
愛情表現って色々あるんだなと思います。

母の愚痴をこぼす私を、笑って受け止める

私は実家に帰ると、
母と小競り合いをすることがあります。

母も年を取りました。
できないことが増えて、
理解力も少しずつおとろえています。

実家に帰って母から

「家の中で脚をぶつけた」
「料理中にお皿を割った」
「知らない人に話しかけられた」

といった話を聞かされると、

本当は心配しているのに、

私はつい、
「もっと気をつけて!」
「なんでそんなことしたの!」

と言ってしまいます。

家に帰って、
夫に愚痴をこぼすと、

夫は笑いながら、
「そんなもんなんじゃない?」
と言います。

「できないことなんて、増えていくよ」
って。

私は少しムッとしながら、
でも毎回、
夫の言葉で冷静になります。

親が年を取ることを、
私はまだ受け入れきれていない。

そんな自分にも気付かされます。

夫もきっと、
同じような思いを経験しているはず。

でも、
それを相手にぶつけない。
受け止める強さがある。

私はそんな夫を、
いつも、すごいなと尊敬しています。

病気のお義母さんに向ける、静かな優しさ

お義母さんは、
癌の治療を続けています。

副作用も強く、

体がだるかったり、
食事が美味しく感じられなかったり、
髪が抜けたり。

つらい毎日を送っています。

私はまだ結婚して1年。

お義母さんに、
どんな言葉をかければいいのか、
今でも悩みます。

でも夫を見ていると、
優しさって、
必ずしも言葉じゃないんだなと思います。

夫は、
大げさに心配したりしません。

でも、
ちょこちょこ実家に顔を出して、
食事に誘って、
母の話を、
ただ静かに聞いています。

弱音を吐いても、
愚痴を言っても、

否定しません。

「無理せず、好きなようにやったらいい」
そう言います。

私はそれを見て、
人を大切にするって、
相手を変えようとすることじゃないんだな、

と思いました。

私は母に対して、

心配し過ぎるあまり、
強い言葉を向けてしまうことがあります。

「なんでそんなことするの?」
「もっと注意しないと」と。

でも夫は違います。

母の弱さも、
不安も、
年を重ねてできなくなったことも、
全部ひっくるめて受け止めているように見えます。

私にはまだできないこと。

だから私は、
そんな夫を見ていると、
強い人だな、と思うのです。

夫の優しさを通して、自分の未熟さに気づく。

その気づきを与えてくれる夫には、いつも感謝しています。

私が落ち込んでいる時は、踏み込まない

私は時々、
理由もなく、
やる気がなくなる時があります。

何もしたくない。
イライラする。
でも原因は分からない。

そんな時、

私は夫に、
「なんだかやる気が出ない」
と正直に話します。

すると夫は、

「大丈夫?」
と聞いてくれます。

でも、私が

「特に理由はないんだけどね、ごめんね」
と言うと、

それ以上聞いてきません。

きっと面倒くさい妻ですよね…

イライラして何もしたくない、でも理由はわからないなんて
夫からしたら、お手上げ状態だと思います。

そんな時夫は
ただ静かにしていてくれます。

私はそれが好きなんです。

無理に励まさない。
答えを探そうとしない。

ただ、
隣にいてくれる。

たぶん夫は、
私のその”謎のモヤモヤ”が、時間とともに解消されることをわかっていた気がします。

そして後日、
ふらっと甘いものを買ってきたり、
私の大好きなマックのポテトを買ってきたりします。

どんなに優しい言葉も、
励ましの言葉も
今は「余計なモノ」になる。

そう感じている夫は、
「シュークリーム冷蔵庫に入れといたよ」
とだけ言って、寝室に入っていきます。

その優しさが、
私は大好きです。

ただ優しい人、ではなく「優しく強くあり続ける人」

結婚する前、

私は夫を、
「優しい人」
だと思っていました。

でも結婚して分かったのは、

夫は、
ただ優しい人なんじゃなくて、
“優しくそして、強くあり続ける人”
なんだということです。

夫は特別なことをする人ではありません。

でも、

私の家族を大切にしてくれる。
私の弱さを否定しない。

そして、
私が元気になるまで待っていてくれます。

何気ない毎日の中で、
相手の立場を想像して、
そっと寄り添ってくれる。

そんな夫と出会えたことを、
私はとても幸せに思っています。

結婚して1年。
これから先も、
私はきっと何度も、
夫の優しさを見つけていくんだと思います。

プロフィール
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はじめまして。41歳のumeco(女)です。

40歳で結婚し、10歳年上の夫と二人で暮らしています。

子どもの頃の私は、結婚するとは思っていませんでした。

家庭に良い思い出が少なく、「家族を作る」ということに前向きになれなかったからです。
ましてや子どもを育てるなんて、自分には無理だと思っていました。

そんな私が40歳で結婚し、今は夫と二人、ささやかな毎日を送っています。

贅沢な暮らしではありません。
老後の不安もありますし、親のことも気がかりです。

それでも、
「今日もふたりでご飯を食べられてよかったな」
そう思える日々があります。

このブログでは、子なし夫婦の日常や家計のこと、夫婦のこと、将来への思いなどを等身大で綴っています。

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