「今さら結婚?」そう思っていた私が、40歳で婚活を始めた理由|母のための人生を卒業したかった

40歳からの婚活

「誰かと生きたい」

「誰かと生きたい」

そんな気持ちを、
私はずっと認められずにいました。

私は40歳になって、ようやく、

「結婚」
について真剣に考えるようになりました。

それまでは、

私には縁のないもの。
私には関係のないもの。

そう思って生きてきたんです。

母の老いを感じる日々。

自分の将来を考えて、
怖くなる日々。

「誰かに支えられたい。」

そんな素直な気持ちが、
心の奥から顔を出すようになりました。

もちろん、
迷いはありました。

寂しいから…
そう思っているだけじゃない?

ただ、
自分が弱いだけじゃない?

何度も、
何度も自分に問いかけました。

でも、

考えても、
考えても、

やっぱり私は、
誰かに寄り添っていてほしかったんです。

「寂しいから」
誰かにそばにいてほしい。

「強い人間じゃないから」
誰かに支えられたい。

そんな風に思うことは、
恥ずかしいことじゃない。

私は、
40歳にして、
ようやくそう思えるようになりました。

今まで、
私はずっと、
自分で自分を守るしかありませんでした。

弱音を吐いても、
誰も助けてくれない。

そう思っていたから、

人に頼ることも、
甘えることも、

上手になれませんでした。

でも、
そんな風に自ら作ってきた心の壁が、

少しずつ、
少しずつ、
崩れていく感覚がありました。

私は、
誰かと生きていきたい。

そう思ったんです。

でも、私はもう40歳

40歳。

世の中的には、
「もう結婚は諦めている人」
そんな風に見られる年齢かもしれません。

昔ほど露骨ではなくても、

40歳で独身。
子どももいない。

それだけで、
何か事情があるんだろうな。
何か問題があるんだろうな。

そんな空気を感じることもありました。

私は、
「一人でも十分幸せ!」
と胸を張って言える人間ではありませんでした。

寂しかったから。

もちろん、
独身を貫く人を否定する気はありません。

自由に生きて、
人生を楽しんでいる人はたくさんいます。

でも私は、
独身を楽しみ切ることもできず、

かといって、
誰かと生きる覚悟も持てず、

ずっと、
宙ぶらりんのままでした。

それでも、
一度くらい、
自分の気持ちを信じてみよう。

そう思ったんです。

「誰かと生きていきたい」
その気持ちを。

40歳にして結婚?今さら?

でも、
現実はそんなに簡単じゃありませんでした。

40歳にして結婚?
今さら?

私自身が、
そう思っていたからです。

恋愛経験も少ない。
結婚のイメージも持てない。

今まで結婚から逃げてきた私が、
いきなり婚活?

そんな葛藤が、
何ヶ月も続きました。

【婚活】
【40代女性】
【結婚相談所】

何度も検索しました。

出てくるのは、
厳しい言葉ばかり。

40代女性の婚活は厳しい。

40歳で結婚できるのは、
美人か、経済力のある人。

そんな言葉ばかりが、
目に飛び込んできて、
心が折れそうになりました。

もう諦めた方が楽なんじゃないか。

そんな考えが、
何度も頭をよぎりました。

ふと目をやると、
リビングには、
いつも母がます。

母の後ろ姿を見るたび、
思うんです。

本当に、
母を置いていっていいの?

私だけ、
人生を始めていいの?

自分の人生を生きる。

そう決めたはずなのに、

感情は、
毎日、
何度も揺れ動いていました。

結婚相談所なんて、絶対嫌だった

婚活すると決めても、
私はすぐに行動できませんでした。

正直、
結婚相談所には、
良いイメージがなかったんです。

大金を取られるだけじゃない?

結婚できない人の弱みに
つけ込んでいるんじゃない?

登録しているのは、
相談所に頼らないと
結婚できない人ばかりなんじゃない?

……今思えば、
本当に失礼な偏見です。

でも、
当時の私は本気でそう思っていました。

お見合いなんて古臭い。

そんなところで出会った人と、
本当に幸せになれるの?

もし結婚しても、
「結婚相談所で知り合いました」
なんて恥ずかしくて言えない。

そんな、
変なプライドがありました。

でも、
現実を見れば、
私には出会いなんてありませんでした。

小さな会社で働いている。
周りはみんな結婚している。

誰か紹介して、
なんて言える年齢でもない。

みんな、
仕事や家庭、
育児で精一杯。

私だけ、
取り残されている。
そんな感覚がありました。

本当は、職場で知り合って、
少しずつ仲良くなって、
気がつけば結婚していた。

そんな、「自然な出会い」に、
私だって憧れていました。

でも、私には、
その「いつか」は来なかった。

マッチングアプリという選択肢もあったけれど

初めての婚活。

私は、
結婚相談所に入ることを考え始めました。

もちろん、
マッチングアプリも頭にはありました。

今の時代、
出会いの方法としては、
むしろそちらの方が普通なのかもしれません。

でも、
恋愛経験の少ない私にとって、
それは、
とてもハードルの高いものでした。

全く知らない人と、
一から関係を作っていく。

登録されている情報が、
本当かどうかもわからない。

騙されたらどうしよう。
変な人だったらどうしよう。

そんな不安ばかりが浮かびました。

私は、
人を見る目に自信がありません。

相手のことを知るまで、
きっと時間もかかる。

40歳になった私には、

恋愛を楽しみたいというより、
「安心して、
将来のことを話せる相手と出会いたい」

そんな気持ちの方が強かったんです。

だから、
最初から結婚を望んでいる人だけが集まっている。

そして、

悩んだ時に、
相談できる人がいる。

そんな結婚相談所の方が、
私には合っている気がしました。

今の自分にできる方法で、
人生を動かしてみようと思いました。

もう、人のせいにして生きたくなかった

私は、思い切って
結婚相談所のサイトを開きました。

相談の申し込みボタンを押すまで、
何度も迷いました。

やっぱりやめよう。
恥ずかしい。
今さら。

スマホを閉じて、
また開いて。

何度も繰り返しました。

でも、
そんな自分が、
嫌になったんです。

また、
一歩踏み出さないまま、
不満だけを抱えて生きるの?

もう、
そんな人生は嫌。

母のせいにもしたくない。
年齢のせいにもしたくない。
環境のせいにもしたくない。

もう、
「できない理由」を探して、
人生を諦めるのはやめたい。

自分が選んだ人生を、
自分の力で生きていきたい。

そう思って、
私は、
相談の申し込みボタンを押しました。

申し込みボタンを押したあと、

私はしばらく、
スマホを握ったまま動けませんでした。

やってしまった…

そんな気持ちでした。

嬉しいというより、
罪悪感の方が大きかった。

母を置いて、
自分の人生を進めようとしている。

そんな気がして、

なぜか、
悪いことをしているような気持ちになったんです。

でも、
それと同時に、

胸の奥が少しだけ、
軽くなった気もしていました。

結婚相談所で、最初に言われた言葉

カウンセリングの予約当日。

私は、
普段の自分らしくない格好をしていました。

フリルのブラウス。
何年も履いていないスカート。
ヒール付きのパンプス。

髪も少し暗めに染め直しました。

これが、
今の私の精一杯。

受付を済ませて、
個室で待っていると、
担当のカウンセラーがやってきました。

私より少し年上の女性でした。

挨拶をすると、
彼女は言いました。

「笑顔が素敵ですね」

その瞬間、
張り詰めていた気持ちが、
少しだけ緩んだんです。

こういう場所に来ると、
緊張して表情が硬くなってしまう方も多いそうです。

でも私は、
自然な笑顔が出ていたみたいで。

その日、自分なりに頑張って選んだ服のことも、
「とても似合っていますよ」
と言ってくれました。

きっと、
こういう仕事をしている人だから、
褒めることにも慣れているんだと思います。

きっとお世辞でしょう。

それでも少しだけ、
心が軽くなったんです。

少し話をしたあと、
アンケート用紙を渡されました。

希望する年齢。
希望年収。
結婚後の生活。
子どもを望むかどうか。
共働きを希望するか。

どれも、
リアルで、
少し生々しい質問ばかりでした。

ああ、
結婚って、
「好き」だけでは進まないんだ。

現実を、
一緒に受け入れていくことなんだ。

そんな当たり前のことを、
私は40歳にして、
改めて知りました。

40歳の私に、希望を持つ資格はあるの?

でも私は、
そのアンケートに、
うまく答えることができませんでした。

希望年収?
希望年齢?

40歳の私が、
そんな希望を言っていいの?

選ぶ立場じゃないでしょう。
選ばれるかどうかもわからないのに。

そんな風に思ってしまったんです。

だから、
私はそのまま、
カウンセラーに聞いてみました。

「40歳の私が、
相手に希望を持つなんて、
図々しいんじゃないでしょうか」
と。

すると彼女は、
少しも驚く様子を見せず、
こう言いました。

「そんなことありませんよ。」

「どんな生活をしたいか。
どんな人生を送りたいか。
それを考えるのは、
年齢に関係なく大事なことです。」

そして、
ひとつひとつ、
丁寧に説明してくれました。

年収については、
「これは、
どんな生活を望んでいるかによって変わります。」
と。

専業主婦を希望するのか。
共働きをしたいのか。
子どもを望むのか。
夫婦二人の生活を望むのか。

求める条件は、
年収そのものではなく、
どんな人生を送りたいか、

そこから考えていけばいい。

そう教えてくれました。

年齢についても、
現実を隠さず話してくれました。

「男性は年下を希望する方が多いです。」
と。

とってもリアルな話で、少し胸が痛みましたが、
なぜかそのカウンセラーの話は
すんなり聞くことができました。

言葉に嘘が無い気がしたからです。

「結婚相談所に入れば、必ず結婚できます!」

そんなことは、
彼女は一度も言いませんでした。

「出会いの機会はたくさん用意できます。

でも、
最終的に相手を見つけられるかは、
ご自身の努力次第です。」

そう、はっきり言ってくれました。

その時、私はきっと不安な表情をしていたのでしょう。

彼女は、
続けてこう言いました。

「40歳だからこそ、
どう生きたいかが明確な人も多いです。」

「子どもを望むかどうか。
どんな家庭を作りたいか。
どんな人と一緒にいたいか。」

「そこがはっきりしていることは、
大きな魅力なんですよ。」

私は、
少し驚きました。

今まで、
40歳であることを、
マイナスにしか考えたことがなかったから。

でも、

人生経験を重ねたこと。
悩んできたこと。
傷ついてきたこと。

そういうものも、
誰かと生きていく上では、
強みになるんだ。

40歳になって初めて、
年齢を重ねたことを、
少しだけ肯定できた気がしました。

「あなたなら大丈夫」

私は、
もうひとつ、
ずっと気がかりだったことを
勇気を出して聞いてみました。

「私は、
子どもを持たない人生を望んでいます。」

「子どもがいなくても、
夫婦ふたりで楽しく暮らしていこう。
そう思ってくれる人と出会いたいんです。」

「こんな私が結婚相談所に入ってもいいんですか?」

すると、

彼女は、
迷いなく言いました。

「あなたなら、大丈夫ですよ。」

「あなたには魅力があります。」
「子どもがいる、いないに関係なく、
あなた自身を大切に思ってくれる人は、
きっといます。」

私は、
その言葉に、
少し救われた気持ちになりました。

そして彼女は、
自分の話をしてくれました。

20代で結婚したこと。
子どもには恵まれなかったこと。

子どもは欲しかった。

でも今は、
夫婦ふたりの人生を、
心から幸せだと思えていること。

涙を浮かべながら、そんな話をしてくれました。

きっと、
私に話す必要なんて、
なかったと思います。

でも、

私の
「子どもを持たない人生」
という選択に、

寄り添ってくれたんだと思います。

私は、
誰かに
「大丈夫」
と言ってほしかったのかもしれません。

40歳でも。
恋愛経験が少なくても。
子どもを望まなくても。

そんな私でも、
幸せになっていいんだと。

私は、
気づいたら、
結婚相談所に対する偏見を、
すっかり忘れていました。

ここは、
結婚できない人が集まる場所じゃない。

誰かと生きたい。
でも、
一人では踏み出せない。

そんな人たちが、
勇気を出して、
人生を前に進めようとしている場所なんだ。

そう思えたんです。

だから私は、
その場で、
入会を決めました。

結婚できる保証なんてない。
うまくいくかもわからない。

でも、
この人となら、
頑張ってみたい。

そう思えたから。

面談の最後、
カウンセラーは、
こう言ってくれました。

「40歳での婚活。
確かに、
少し遅いと思われるかもしれません。」

「でも、
40歳だからこそ
自分がどう生きたいのか、
何を大切にしたいのか、
それが、20代、30代の頃より明確になってきていると思います。」

「あなたも
きっとそうじゃないでしょうか」

「同じように、
真剣に結婚と向き合っている男性が、
たくさんいます。
安心してください。」と。

1時間ほどの面談を終えて、
私は結婚相談所を後にしました。

さいごに

40歳。
決して若くはない。
婚活は簡単じゃない。

そんな現実も、
ちゃんと知りました。

それでも、
帰り道の私は、
不思議と前を向いていました。

母のために生きてきた私が、
初めて、
自分のために行動した日。

結婚できるかどうかなんて、
まだわかりません。

でも、
人生は、
まだ終わっていない。

そう思えた、大切な一日でした。

でも、
この時の私はまだ何も知りませんでした。

婚活が、
こんなにも自分自身と向き合う時間になるなんて。

そして、
「結婚したい」
よりも先に、

「私はどう生きたいのか」
を、
何度も問い直すことになるなんて。

プロフィール
アバター画像

はじめまして。41歳のumeco(女)です。

40歳で結婚し、10歳年上の夫と二人で暮らしています。

子どもの頃の私は、結婚するとは思っていませんでした。

家庭に良い思い出が少なく、「家族を作る」ということに前向きになれなかったからです。
ましてや子どもを育てるなんて、自分には無理だと思っていました。

そんな私が40歳で結婚し、今は夫と二人、ささやかな毎日を送っています。

贅沢な暮らしではありません。
老後の不安もありますし、親のことも気がかりです。

それでも、
「今日もふたりでご飯を食べられてよかったな」
そう思える日々があります。

このブログでは、子なし夫婦の日常や家計のこと、夫婦のこと、将来への思いなどを等身大で綴っています。

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