お見合いを終えたあと、
私は、結婚相談所へ”仮交際”を希望することを伝えました。
正直な気持ちを、
そのまま担当カウンセラーさんに伝えました。
「第一印象は、写真より少し年上に見えて不安もありました。
でも、話してみるととても自然で、会話も弾みました。
最初は緊張しましたが、
家族のことや将来のことまで無理なく話せて、とても居心地が良かったです。
もう少し話してみたいので、仮交際を希望します。」
翌日、「仮交際成立」の連絡が届きました。
少しホッとしたのを覚えています。
なぜか、不思議と不安はなかった
結婚相談所では、
お見合いが終わったあと、
それぞれが担当カウンセラーへ返事をします。
「お見合いだけで終了するのか。」
それとも、
「仮交際へ進みたいのか。」
本人同士が直接やりとりをするわけではないので、
結果が分かるまではどうしても不安になります。
どれだけ笑顔で会話が弾んでも、
「結局断られるかもしれない…」
そんな不安を抱えながら連絡を待つ人も少なくありません。
でも、夫の時だけは違いました。
お見合いの帰り際に、
「また次も会いたいですね。」
そう言ってくれていたからです。
その一言だけで、
不思議なくらい安心して待つことができました。
今思えば、
あの時から良いご縁だったのかもしれません。
電話が鳴るまでの緊張感
仮交際が成立すると、
初めてお互いの電話番号が伝えられます。
そして翌日、
男性から女性に電話をかけるのが相談所のルールでした。
電話が苦手な私は、
その時間が近づくにつれてソワソワ…
お見合いでは普通に話せたのに、
電話になると急に緊張してしまいます。
そして、仕事帰りだった夫から電話がかかってきました。
周りが少し騒がしかったことを、今でも覚えています。
お見合いのお礼を伝え、
次のデートの話をして、
電話は10分ほどで終了。
そのあと、
ショートメールでLINEのIDを送り合い、
それからはLINEでやり取りを続けることになりました。
少しずつ距離が縮まっていった
初めての電話の時、
「何か食べたいものはありますか?」
と聞かれました。
私は、
「焼き鳥が食べたいです。」
と答えました。
すると夫は、
「じゃあ次のデートは焼き鳥屋さんへ行きましょう。
お店を探しておきます。」
と言ってくれました。
翌日には、
いくつか候補のお店を調べてLINEで送ってくれました。
その中からお店を決め、
初デートの日程も決まりました。
仕事の都合でデートは約2週間後。
その間も、
2日に1回くらいのペースでLINEを続けていました。
こんな人は初めてだった
LINEをしていると、
思わず「え?」と声が出そうになるメッセージが届きました。
夫から突然、
「ゴールデンウィーク、
もし良かったら淡路島へドライブに行きませんか?」
と誘われたんです。
ゴールデンウィークがすぐ近づいていたこともあり、
予定を立てるなら早い方がいい、
という理由もあったのだと思います。
それでも、私は戸惑いました。
まだ一度もデートをしていないんです。
お見合いが終わっただけ。
なのに、
もう2回目のデートの約束をしようとしている。
正直、
「もし初デートで私の印象が違ったらどうするんだろう。」
「こんなに早く約束して、本当に大丈夫なのかな。」
そんな心配までしてしまいました。
でも、その反面、
とても嬉しかったんです。
お見合いで私が何気なく話した
「淡路島へ行ってみたい。」
という一言を覚えていてくれたこと。
私との時間を楽しみにしてくれていること。
私に対する想いが、すごく伝わってきました。
もしかしたら、
お見合いの時点で少しだけ私との未来を想像してくれていたのかな…
そんなことまで考えていました。
私はもちろん、
「ぜひ行きたいです。」
と返事をしました。
すると、
「じゃあ今度のデートで、
淡路島の計画も一緒に立てましょう。」
と返ってきました。
その瞬間、
初デートがますます楽しみになったんです。
待ち合わせで、私は固まってしまった
初デートの待ち合わせは、
焼き鳥屋さんの最寄り駅。
私の方が少し早く到着していました。
「ちゃんと会えるかな。」
「顔、覚えてくれているかな。」
少し緊張しながら、
待ち合わせ場所を見渡していました。
そんな時でした。
こちらへ歩いてくる男性がいました。
その瞬間、私は思わず、
「え……。」
「嘘でしょ……。」
と思いました。
そこにいたのは、
お腹がぽっこりと目立つ、
サイズの合っていないTシャツに、デニム姿の”オジサン”でした。
一瞬、
「待ち合わせ相手じゃないよね?」
そう思ってしまうほどでした。
お見合いでは、スーツ姿だったこともあって
年齢差はそこまで気になりませんでした。
でも、
私服姿を見た瞬間、
「こんなにも印象って変わってしまうんだ…」
そう思いました。
正直、ショックでした。
『見た目で判断しちゃダメ。』そう思ったけれど…
「見た目だけで判断しちゃダメ。」
「服装なんて変えられる。」
「中身が大事。」
何度も自分に言い聞かせました。
でも、
どれだけそう思おうとしても、
最初に受けた衝撃は簡単には消えてくれませんでした。
その日の夫の私服姿を見て、
10歳どころではなく、
もっと年齢差を感じてしまったんです。
「私たちって、周りからどう見えているんだろう。」
「娘とお父さんみたいに見えていないかな。」
そんなことまで考えてしまいました。
もちろん、
そんなことを気にする自分も嫌でした。
でも、
どうしても考えずにはいられなかったんです。
楽しみにしていた気持ちが、
少しずつしぼんでいくのが自分でも分かりました。
帰りたくなったわけじゃない。でも…
焼き鳥屋さんへ向かう道中も、
会話はいつものように自然でした。
たわいもない話をして、
笑う場面もありました。
でも私の心の中では、
「やっぱり、この年齢差は大きいのかもしれない。」
そんな思いが、少しずつ膨らんでいました。
お見合いの帰り道に感じた安心感。
「この人とは、また会いたい。」
そう思えた気持ちが、
待ち合わせのほんの数分で、
大きく揺らぎ始めていたんです。
あの日を振り返って思うこと
あの待ち合わせの瞬間、
私は正直、
「この人とは難しいかもしれない。」
そう思っていました。
でも、その日の帰り道。
私の気持ちは、
自分でも驚く方向へ少しずつ変わり始めます。
人は見た目だけでは分からない。
その言葉の意味を、
私はこの日のデートで初めて実感しました。
次回は、
私の気持ちが変わり始めた、
焼き鳥屋さんでの初デートのお話を書こうと思います。


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