【40歳婚活】「子どもはどう考えていますか?」夫の答えを聞いた瞬間、心がほどけた

40歳からの婚活

前回の記事では、淡路島デートの帰り道、

私が夫に
「子どものことって、どう考えていますか?」

と聞くまでのことを書きました。

二回目のデート。

まだ恋愛感情があるとは言えない。

それでも、もっと会いたい。
もっとこの人を知りたい。

そんな気持ちが、少しずつ芽生え始めていました。

だからこそ、私はこの話を避けて通ることができませんでした。

そして、ついに私は聞きました。

「子どものことって、どう考えていますか?」

夫は少し驚いたような表情で、私の方を見ました。

数秒の沈黙。
私には、その数秒が何分にも感じられました。

そして夫は、ゆっくりと口を開きました。

「子どもは好きです」

夫は、落ち着いた口調で話し始めました。

「そうですね…
言葉にするのは、ちょっと難しいですね」

その言葉を聞いた瞬間、
私はドキッとしました。

このあと、どんな話が続くんだろう…

「子どもが欲しい」と言われるんだろうか…

それとも、違う答えなのだろうか…

私は何も言わず、夫の言葉を待ちました。

そして夫は続けました。

「子どもは好きです。
子どもがいたら、楽しいと思います。

でも僕も50歳なので、年齢のことも考えると、
よく話し合って決めないといけないと思っています。

umecoさんは、どう考えていますか?」

私は、すぐには答えられませんでした。

子どもが好きな人なんだ…

そして、

「子どもがいたら楽しいと思う」
とも言っていた。

やっぱり、そうなんだ……

頭の中で、そんな言葉がぐるぐる回っていました。

期待していたわけじゃない。でも、やっぱりショックだった

正直に言うと、ショックでした。

もちろん、

「僕は子どもを望んでいません」

なんて、私にとって都合のいい答えが返ってくるとは思っていませんでした。

彼が「いつか子どもが欲しい」と思っていても、
何も不思議ではありません。

それくらいのことは、最初から分かっていたつもりでした。

それでも、やっぱりショックだったんです。

夫のことをもっと知りたい。
もう少し、この人と一緒にいたい。

そう思い始めていたからこそ、
「もし、この人が子どもを望んでいたら……」

という不安が、いつの間にか私の中で大きくなっていたんだと思います。

私は、子どもを持たない人生を望んでいました。
これは、婚活を始める前から変わらない私の気持ちです。

だから、この部分だけは譲ることができません。

どれだけ優しくても。
どれだけ一緒にいて心地よくても。
どれだけ「この人ともっと一緒にいたい」と思っていても。

ここが違えば、結婚することはできない。

それは、分かっていました。

今度は、私が自分の気持ちを伝える番。

本当の気持ちを伝えるしかない

夫から、
「umecoさんは、どう考えていますか?」

と聞かれて、

私は、
「そうですね……」
とだけ答えました。

言葉が、なかなか出てきません。

怖かった。

私がここで、
「子どもを望んでいません」

と伝えたら、
この関係が終わってしまうかもしれない。

そんな思いが頭をよぎりました。

でも、
私から切り出した話です。

夫の気持ちだけを聞いて、
自分の気持ちを隠すわけにはいきません。

それでは、あまりにも不誠実です。

たとえこの先に進めなくなったとしても。
私は自分の気持ちをちゃんと伝えよう。

そう思いました。

そして私は、重たい口を開きました。

「私は……子どもを望んでいません」

言葉にした瞬間、
胸がぎゅっと締め付けられるような感覚がありました。

「年齢的なことももちろんありますが、
昔から子どもは望んでいなくて…。

夫婦二人で暮らしていく未来を描いていました」

そこまで話してから、
私は少しおどけるようにこう言いました。

「突然こんな話をしてすみません。
まだ二回目のデートなのに、びっくりしますよね?」

重たい空気に耐えられなかったんです。

少しでも笑ってもらえたら。
少しでも、この張りつめた空気が和らいだら。

そんな気持ちで、無理に明るく振る舞いました。

でも、笑ってごまかして終わらせるわけにはいきません。

私は続けました。

「こんな話をいきなりするのは、
すごく迷ったんですけど…

子どものことをどう考えているかは、
早いうちに話しておいた方が、
お互いのためなのかなと思って…」

そう伝えました。

夫は黙って、私の話を聞いていました。

そして――

夫は静かに口を開きました。

夫の答えは意外なものだった

「夫婦二人で、楽しく仲良く暮らすのもいいですよね」

その言葉を聞いて、私は少し驚きました。

夫は続けました。

「夫婦二人なら、
自由にお互いの好きなこともできるし、
きっと楽しいと思います」

私は、その言葉を聞いて、
少しずつ、身体の力が抜けていくのを感じました。

夫は確かに、

「子どもは好きです」
「子どもがいたら、楽しいと思います」

と言いました。

でも同時に、

「夫婦二人で暮らすのもいい」

とも言ってくれた。

私には、
「子どもがいる人生だけが幸せ」
とは考えていないように感じられました。

夫婦二人で生きていくことも、ひとつの幸せな人生なんだ。

そんなふうに考えてくれているのかもしれない。

どちらが正しいとか。
どちらかが我慢するとか。

そういうことではなく、

二人にとって、どんな人生が幸せなのか。

それを一緒に考えていける人なのかもしれない。

私には、そう思えました。

張りつめていたものが、すっとほどけた

私は、大きく息を吐きました。

夫の答えを聞いている間、ずっと息を止めていたような感覚でした。

怖かったんです。

夫がどんな答えをするのか。
この先も一緒にいられるのか。
ここで関係が終わってしまうのか。

ずっと緊張していたんだと思います。

でも、夫の言葉を聞いて、
胸の奥で張りつめていたものが、すっとほどけていきました。

ただ、私はこの時、

「なぜ子どもを望んでいないのか」

その理由まで詳しく話すことはできませんでした。

これまでの家庭環境のこと。
自分の中にある思い。
子どもを持つことを前向きに考えられない理由。

それは、
まだ出会って間もない夫に話すには、
あまりにも深い話でした。

今は、まだ話せない。

でも、
いつかこの人には話してみたい。

そう思いました。

彼の言葉で胸がいっぱいになった

そして夫は、
こんなことを言ってくれました。

「僕は口下手だから、
こういう話にうまく答えられなくてすみません。

でも僕たちなら、
二人でも楽しく暮らしていけそうな気がしています」

その言葉を聞いた瞬間、
私は胸がいっぱいになりました。

涙がこぼれそうになるのを、
ぐっとこらえました。

「誠実に答えてくれて、ありがとうございます。
十分に伝わりました」

そう答えました。

すると、
さっきまで胸の中にあったモヤモヤが、
すっと晴れていくような感覚がありました。

あの沈黙は、優しさだったのかもしれない

夫は、出会った頃から口下手でした。

本人も、
「自分は口下手で、言葉にするのが苦手なんです」
と話していました。

だから、
私が突然、

「子どもを望んでいません」

と伝えた時は、
きっと驚いたと思います。

実際、私の言葉を聞いたあと、
夫が話し始めるまでには、少し沈黙がありました。

その時の私は、
その沈黙が怖かった。

何を言われるんだろう。
どう思われたんだろう。
この先、どうなるんだろう。

そんなことばかり考えていました。

でも今振り返ると、
あの沈黙は、私への配慮だったのかもしれない。

そう思うんです。

簡単な言葉で返事をするのではなく、

ちゃんと考えて、
自分の言葉で伝えようとしてくれていた。

私が子どもを望んでいない理由についても、

「どうして?」

とすぐに聞くことはありませんでした。

本当のところは、夫に聞いてみないと分かりません。

でも、
「きっと何か理由があるんだろう」
と思いながらも、その場では無理に踏み込まず、

まずは自分の気持ちを伝えてくれた。

私は、そんなふうに感じました。

そして、その姿勢が嬉しかった。

この人なら、信じてみたい

夫の話を聞きながら、
私は初めて、

「この人なら、信じられるかもしれない」

と思いました。

「この人となら、これから一緒に生きていけるかもしれない」

そんな気持ちが、自然と湧いてきたんです。

恋愛でよくある、
ドキドキする感覚とは違いました。

好きで好きで仕方がない。

そんな感情でもありません。

でも、

安心する。
信頼できる。
尊敬できる。

その時の私には、
そんな言葉の方がしっくりきました。

そして、

もっとこの人に心を許したい。
もっと私のことを、深く知ってもらいたい。

そんな気持ちが芽生えました。

この時、
私の気持ちは夫にぐっと近づいたように思います。

渋滞は進まない。でも、私の心は軽くなっていた

大切な話をしたあと、
私たちはしばらく黙っていました。

さっきまでとは、少し違う空気。

なんとなく気まずいような。
照れくさいような。

そんな感覚もありました。

私は、
このままの空気が続くのも嫌だなと思い、

またいつものように、
たわいもない話を始めました。

「そういえば、さっきテレビでやってたあのお店…」

そんな、本当にくだらない話です。

でも、
それでよかった。

さっきまで胸の中にあった緊張は、
もうありませんでした。

渋滞は相変わらず、
ほとんど進んでいません。

それなのに、
私の心は、
不思議なくらい軽くなっていました。

恋に落ちたわけじゃない。でも、確かなものが生まれていた

この日、
私は夫に子どものことを聞きました。

そして、
自分が子どもを望んでいないことも伝えました。

とても勇気のいる話でした。

もし価値観が合わなければ、
ここで終わっていたかもしれません。

それでも、
自分の気持ちを伝えてよかった。

そう思っています。

夫は、私の気持ちを否定しませんでした。
すぐに結論を出そうとすることもありませんでした。

そして、自分の言葉で、
「二人でも楽しく暮らしていけそう」
と伝えてくれました。

その姿を見て、
私はこの人を、もっと知りたいと思いました。

恋愛感情とは、まだ違う。

「好きで好きで仕方がない」

そんな気持ちでもありません。

でも、

この人を信じてみたい。
この人と、もっと一緒にいたい。

そんな気持ちは、はっきりと大きくなっていました。

恋に落ちるように、
一瞬で好きになったわけではありません。

何気ない会話。
穏やかに過ごした時間。
一緒に見た景色。

そして、
大切な話をした時に見えた、夫の誠実さ。

そういう一つひとつの積み重ねが、
少しずつ私の中にある夫への信頼や尊敬を育てていったのだと思います。

婚活では、

「何回目のデートで好きになりました」
「初対面でビビッときました」

そんな話を聞くことがあります。

でも、私の場合は違いました。

二回目のデートでも、
私はまだ夫に恋をしていませんでした。

もしかすると私にとって、

「好き」という感情より先に、
「信頼」という感情が生まれていたのかもしれません。

一緒にいてドキドキする人ではなく、

自分の大切なことを話しても、
ちゃんと向き合ってくれる人。

自分とは違う考えを持っていたとしても、
すぐに否定せず、一緒に考えてくれる人。

私は、そんなところに少しずつ惹かれていたのだと思います。

そしてあの日、

私は初めて、

「この人となら、自分の人生を一緒に歩いていけるかもしれない」

そんな未来を、少し想像できるようになったのでした。

プロフィール
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はじめまして。41歳のumeco(女)です。

40歳で結婚し、10歳年上の夫と二人で暮らしています。

子どもの頃の私は、結婚するとは思っていませんでした。

家庭に良い思い出が少なく、「家族を作る」ということに前向きになれなかったからです。
ましてや子どもを育てるなんて、自分には無理だと思っていました。

そんな私が40歳で結婚し、今は夫と二人、ささやかな毎日を送っています。

贅沢な暮らしではありません。
老後の不安もありますし、親のことも気がかりです。

それでも、
「今日もふたりでご飯を食べられてよかったな」
そう思える日々があります。

このブログでは、子なし夫婦の日常や家計のこと、夫婦のこと、将来への思いなどを等身大で綴っています。

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