婚活って、
頑張れば頑張るほど、
前向きになれるものだと思っていました。
でも実際は違いました。
初めてのお見合いで傷ついて、
もう二度と会いたくないと思って、
結婚相談所のアプリを見ることすら嫌になる。
そんな時期がありました。
40歳。
時間だけが過ぎていく焦り。
でも、
また傷つくのが怖い。
そんな気持ちを抱えながら、
私は1ヵ月ぶりに、
2回目のお見合いに向かいました。
そしてその日、
私は初めて、
「お見合いって、
こんなに自然で楽しいこともあるんだ」
と思うことになります。
もう婚活なんて、やめたいと思っていた
初めてのお見合いの後、
私は完全に気持ちが折れていました。
もう婚活なんてやめたい。
知らない人に会いたくない。
もう傷つきたくない。
人に気を遣うのも疲れた。
お見合いに良いイメージを持っていなかった私ですが、
1回目のお見合いで、
そのイメージはさらに悪くなってしまいました。
婚活。
お見合い。
その言葉を聞くだけでも、
嫌気がさすほどでした。
男性側から何件かお見合いの申し込みも頂いていました。
でも、
まったく気持ちが前に向きません。
申し訳ないと思いながら、
全部お断りしました。
初めてのお見合いは、
私の中では大失敗。
そして、
婚活への嫌なイメージを、
さらに植え付ける結果になってしまったのでした。
40歳の婚活、誰にも相談できなかった
この経験を、
私は友達に相談することができませんでした。
40歳で婚活。
周りの友達は、
みんな結婚して、
子育てを頑張っている人ばかり。
そんな中で、
まだ結婚相手すら見つかっていないこと。
それが、
とてつもなく恥ずかしいことに感じました。
しかも、
結婚相談所に登録して、
お見合いをしも、
うまくいかない。
婚活が嫌で嫌で仕方ない。
こんなこと、
かっこ悪くて誰にも話せませんでした。
20代なら
「まだこれから」
と言ってもらえたかもしれません。
でも私は40歳。
もう失敗できない年齢。
傷つこうが、
心が折れようが、
一人で戦い続けるしかない。
そう考えていました。
もう一度だけ、頑張ってみようと思った
少しずつ、
前を向く努力をしました。
もう過去のことは忘れよう。
あの人とは、
たまたま相性が合わなかっただけ。
最初からうまくいくわけがない。
そう何度も言い聞かせて、
自分を奮い立たせました。
体力も、
精神力も、
削り取られる作業です。
少し心が落ち着いた頃、
私は2回目のお見合いをすることになりました。
最初のお見合いから、
1ヵ月以上が経っていました。
本来なら、
毎週末でもお見合いをするくらいの気持ちでいないと、
結婚相談所ではなかなか前に進めないそうです。
でも私は、
そんなに強くありませんでした。
傷ついた心を回復させるのに、
時間がかかるタイプなんです。
結婚相談所の「仮交際」という仕組み
結婚相談所では、
お見合い後、
お互いが「また会いたい」と思えば、
「仮交際」
というステージに進みます。
仮交際といっても、
恋人になるわけではありません。
お互いを知るための期間。
しかも、
仮交際中は、
複数人と同時進行してもOK。
私は最初、
かなり驚きました。
でも、
結婚相手を探す場所だからこそ、
何人かと会いながら、
少しずつ相性を見極めていく。
それが、
結婚相談所では普通なんだそうです。
また、
仮交際を続けるか、
終了するかは、
本人同士で直接伝えるのではなく、
それぞれの相談所を通して連絡します。
だから、
断る時も、
断られる時も、
直接言葉を交わすことはありません。
そして、
「この人と結婚を前提に向き合いたい」
と思えた時、
仮交際から、
「真剣交際」
へ進みます。
真剣交際に進むと、
他の人との交際は終了。
一人に絞って、
結婚を前提に向き合うことになります。
当時の私は、
まだ、
そんな未来が自分に来るなんて、
想像もしていませんでした。
2回目のお見合いは、驚くほど自然だった
男性は45歳。
私より5歳年上。
前回とは別のホテルラウンジで、
お見合いをすることになりました。
でも私は、
初めてのお見合いの時より、
ずっと緊張していました。
また気まずい1時間になったらどうしよう…
相性が合わない人だったらどうしよう…
そんなことばかり考えていました。
すると、
相手の方は、
すでに待っていてくれました。
プロフィール写真通り、
優しそうな笑顔。
背が高くて、
ほんわかした雰囲気の方でした。
話し方も柔らかい。
私のプロフィールもしっかり読んできてくれていて、
趣味や仕事の話を、
たくさん聞いてくれました。
自分の話もする。
でも、
私の話もちゃんと聞いてくれる。
共感してくれる。
気づけば、
私も笑顔になっていました。
緊張していたことを、
忘れてしまうくらい。
前回のお見合いでは、
私は、
相手に気を遣って、
会話をつないで、
沈黙を埋めようとしていました。
でも今回は違った。
無理に話題を探さなくても、
彼が質問してくれる。
私が話すと、
笑って聞いてくれる。
会話を頑張らなくても、
自然と会話が続いていく。
「会話って、
こんなに楽なものだったんだ」
そう思いました。
1時間のお見合いは、
本当にあっという間でした。
「もうこんな時間ですね」
そんな会話をしたことを覚えています。
まだまだ話したい。
そう思えるお見合いなんて、
あるんだ。
私は驚いていました。
飛び込んでみないと、分からないことがある
彼と別れたあと、
私は、
とても清々しい気持ちでいました。
なんで、
この1ヵ月、
あんなにウジウジ悩んでいたんだろう。
前に進んでみれば、
こんな出会いもあるんだ。
そう思いました。
先のことばかり考えて、
まだ起きてもいないことで不安になって、
前に進めない。
それが、
私の悪い癖です。
でも、
やってみないと分からないことがある。
挑戦してみて、
初めて見える景色がある。
傷ついたからといって、
次も傷つくとは限らない。
1回目のお見合いが失敗だったから、
「私には婚活は向いていない」
そう思っていました。
でも違った。
お見合いは、
自分の価値を試される場所じゃない。
相性を確認する場所だったんです。
合わない人とは、
どれだけ頑張っても苦しい。
でも、
合う人とは、
驚くほど自然に話せる。
私は、
2回のお見合いで、
そんな当たり前のことを知りました。
そして、この後
彼と
「仮交際」に進むことになります。
少し前に進めた気がして、
私は素直に嬉しかった。
でも――
婚活は、
「嫌な人を避ければ終わり」
ではありませんでした。
悪い人じゃない。
むしろ、
優しくて、
話しやすくて、
とてもいい人。
それなのに、
どうしても、
好きになれない。
私はそこで、
婚活のもう一つの難しさを、
知ることになるのでした。



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