【40歳婚活】「いい人なのに…」それでも仮交際を終了した日

40歳からの婚活

二回目のデートを終えた帰り道。

私の中では、
もう答えは出ていました。

「この人とは結婚できない。」

でも、
その答えを認めることができませんでした。

彼は何も悪くない。

むしろ婚活をしていた私から見ても、
「優しい人」だと思える人でした。

だからこそ、
仮交際を終了することに、
大きな罪悪感があったのです。

でも今振り返ると、

あの時感じた”違和感”は、
結婚相手を選ぶうえで、
とても大切な感覚だったのだと思います。

今回は、
私が「優しい人」だった彼との
仮交際を終了した理由について、お話しします。

優しい人なのに、心から笑えなかった

彼は、いつも私に配慮をしてくれていました。

忙しい仕事の合間を縫って
デートの予定を立て、
お店を探してくれて、
私を気遣う言葉もかけてくれる。

本当に誠実な人だったと思います。

私も、
できる限り相手が居心地よく過ごせるように
気を配っていました。

でも、
不思議なことに、
その配慮や気遣いが、
お互いの距離を縮めることはありませんでした。

彼の優しさを感じれば感じるほど、
私は
「ちゃんとしなきゃ」
と肩に力が入ってしまう。

失礼なことを言わないように。
会話が途切れないように。

相手に「楽しかった」
と思ってもらえるように。

気づけば私は、
デートを楽しむことよりも、
“うまくやること”ばかり考えていました。

デート中、
笑っていました。

会話もしていました。

相手も笑ってくれていました。

でも、
心のどこかでは、
「私はこの人に気を遣っている。」
という感覚が消えませんでした。

まだ二回目のデートなのだから、
判断するには早いのでは?

そう思われる方もいるかもしれません。

私自身も、何度もそう考えました。

でも、実際に会って感じた空気感は、
私にとって何よりも大きな判断材料だったのです。

会社の上司や知人としてなら、
本当に素敵な人。

でも、
結婚相手ではない。

それが、その時の私の素直な気持ちでした。

「何か違う」の正体が、ようやく分かった

彼との間に、
何か問題があったわけではありません。

価値観が真逆だったわけでもありません。

ただ、
一緒にいる時の
“ペース”
が違ったのです。

会話のテンポ。
沈黙の流れ。
物事の進め方。

そして、
人との距離の縮め方。

言葉では説明できないような
小さな違いが、
少しずつ積み重なっていました。

私はこれまで、
友人でも、仕事仲間でも、
長く付き合っている人とは、
出会った頃から自然に打ち解けていました。

気がつけば笑っていて、
気がつけば心を許している。

そんな出会いがほとんどでした。

だからこそ、
何度会っても
「気を遣っている自分」がいる関係は、
この先も変わらないのではないか…

そんな感覚がありました。

私は彼との食事中、ずっと
「きちんとした大人の女性」を演じていました。

嫌われないように。
感じよく見えるように。
失礼がないように。

でも、
それは本来の私ではありませんでした。

そのことに気づいた時、

「このまま何度会っても、
私は変われないかもしれない。」

そう思ったのです。

40歳の婚活では、迷っている時間も惜しかった

もしかすると、
あと何回か会っていたら
違っていたかもしれません。

もっとお互いが心を開けていたら、
夫婦になっていた可能性だってあったのかもしれません。

そう考えたこともあります。

でも、
40歳だった私には、
時間がありませんでした。

「”もう少し”会えば変わるかもしれない。」

「でも、その”もう少し”を何か月も繰り返していたら、
私は41歳になってしまう…」

結婚相談所で出会った私たちは、
恋愛を楽しむためではなく、
結婚相手を探すために出会っています。

だから私は、早い段階で
結婚観や価値観、
子どものことなど、
大切な話をしていきたいと思っていました。

彼とは、
お見合いを含めて三回会ったにもかかわらず、
結婚について深く話すことはありませんでした。

たわいもない会話はできる。

でも、その先へ進めない。

それが私には、とても大きなことでした。

もちろん、
焦りもあったと思います。

「早く決めなければ。」

そんな気持ちが、
人を見る目を曇らせていた部分もあるのかもしれません。

それでも当時の私は、
その時できる精一杯の判断をしていたのです。

「私を知ってほしい」と思えなかった

彼のことは、
もっと知りたいと思っていました。

だから質問もしました。
話題も考えました。

会話が止まらないように、
私なりに努力もしてきたつもりです。

でも、不思議なことに、

「私のことをもっと知ってほしい。」

という気持ちには、なれませんでした。

その違いは、
自分でも大きかったと思います。

心を開いている相手には、

「これも話したい」
「こんなことも知ってほしい」

と自然に思えるものです。

でも彼の前では、
どこか一歩引いたまま。

私は最後まで、
本当の意味で自然体になれませんでした。

そして、
その感覚は、
以前仮交際をした別の男性の時にも
感じていたものでした。

私は、
自分が人と一緒にいる時に
自然体でいられるかどうか、

その感覚だけは信じようと思いました。

「いい人」だから苦しかった

相談所へ仮交際終了を伝えるまで、
私は二日ほど考え続けました。

「こんな曖昧な理由で、
お断りしていいのかな。」

そう何度も思いました。

彼とのお見合い。
一回目のデート。
二回目のデート。

頭の中で何度も振り返りました。

やっぱり彼は、
何度思い返しても、
優しい人でした。

だからこそ、
「断る理由がない。」

そう思ってしまう自分もいました。

でも、
会話を何度思い返してみても、
心が動いた瞬間を、
どうしても思い出せませんでした。

「また会いたい。」
「もっと話したい。」

そんな気持ちになった瞬間が、
一度も思い浮かばなかったのです。

海外出張の話。
お酒の話。

それ以外は……。

もちろん他にも話したはずです。

でも、印象に残る会話がありませんでした。

その時、
ようやく答えが見えた気がしました。

「ああ、
私たちは、
お互いのことを何も話せていなかったんだ。」

彼が口下手なのは分かっていました。

だから私がもっと
頑張ればよかったのかもしれません。

でも、
本音を言えば、
彼からもっと会話を広げてほしかった。

もっと彼自身を見せてほしかった。

そう思っていたのです。

もしかすると、
私が心を開けていなかったから、
彼も心を開けなかったのかもしれません。

人との距離感は、
お互いに影響し合うものです。

だから、
どちらが悪いという話ではありません。

ただ、私たちは合わなかった。

それだけだったのだと思います。

あの日、私は自分の心を信じた

二日間考えた末、
私は相談所へ仮交際終了の連絡をしました。

担当カウンセラーには、
正直な気持ちを伝えました。

「とても素敵で優しい方でした。
でも、婚活だからこその大切な話が何もできませんでした。

私が会話を引っ張っているような感覚もあり、
少し気疲れしてしまいました。

海外出張が多い生活も、
私が思い描く結婚生活とは少し違いました。

彼は本当に配慮のできる方なので、
お断りを伝える際も、
できるだけ配慮をお願いします。」

そうお願いしました。

彼がいい人だったからこそ、
申し訳ない気持ちもありました。

でも、
結婚相手を選ぶということは、

「嫌なところがある人」
を選ばないことではありません。

「この人と人生を歩みたい。」

そう思える相手を選ぶことなのだと思います。

私が彼との仮交際を終了した理由は、
「何かが嫌だったから」
ではありません。

自分が望む結婚生活を思い描いた時に、
その未来が見えなかった。

ただ、それだけでした。

もうひとりの”彼”の存在

結婚相談所では、仮交際中であれば
複数の方と同時に交際することが
認められています。

私も当時、この彼とは別に、
もう一人の男性とも仮交際をしていました。

あの頃の私は、

「いい人だから断るなんて、
贅沢なのかな。」

そんなことばかり考えていました。

でも今なら分かります。

結婚相手は、
「いい人」
を探すものではなく、

「この人となら、ありのままの自分でいられる。」
そう思える人を探すものだったのです。

そして、
その答えを教えてくれたのが、

同じ時期に仮交際をしていた、
もう一人の男性でした。

その男性と一緒にいる時の私は、
今までとは違いました。

自然と笑っている….

その人が、
今の夫です。

次回は、

彼と夫。

同じ「仮交際」だった二人に、
私が感じた決定的な違いについて、お話ししたいと思います。

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